比呂池写真事務所 › 風景&町並み

北アルプスの峰々は今シーズン初冠雪 高山市奥飛騨温泉郷 

2023年10月7日

槍ヶ岳 北アルプス

ここ数日高山市内は冷たい雨が降りましたが、北アルプスの高い峰々では雪が降りました。

北アルプス 奥飛騨温泉郷

今日は青空が広がり、奥飛騨温泉郷 新穂高温泉からは初冠雪した峰々を見ることができました。
いつもの蒲田川にかかる穂高橋から

槍ヶ岳 初冠雪

下界はこれから紅葉の季節を迎えますが、山の上はすでに真冬の様相です。

北アルプス 3000mオーバー3座

穂高橋からは3座の3000mオーバー峰が、車から降りてわずか数歩で仰ぎみることができる、超〜ッ!お気軽絶景スポットです。

ナナカマド
中尾高原の色づくナナカマド

北アルプスの峰々に雪が降ると、冬用タイヤに交換するタイミングを思案し始める比呂池です。
  

佐渡島「宿根木」 日本海航路の廻船基地として繁栄した港町

2023年7月19日

宿根木 佐渡島
6月、「宿根木」(しゅくねぎ)の町並みを撮影してきました。
宿根木 佐渡島
宿根木は、新潟県 佐渡島南西部の港町です。
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
江戸時代から明治にかけ、日本海航路の廻船業の基地として、船主や船大工が集住し繁栄しました。
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
1ヘクタール程度の狭い低地に家屋が密集し、多くの建物が総2階建て、外壁は日本海からの吹きつける潮風から守るため縦板張りとなっています。
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
江戸時代以降、瓦屋根が普及しましたが、最近は以前の様に石置き木羽葺き屋根に復原された家屋もあります。
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
宿根木 佐渡島
上と下の写真の石橋は、安永年間(1772年〜1781年)に広島県尾道から運んだ御影石(花崗石)で作られています。
宿根木 佐渡島
行く時は荷物が満杯で船は安定しますが、帰りは荷物が無く代わりに石を積んで安定させたとの説明をいただきました。
宿根木 佐渡島
伝建協 > 佐渡市宿根木 https://www.denken.gr.jp/archive/sado-syukunegi/index.html
  

サンカヨウ 森のガラス細工 雨に濡れると透明に・・・

2023年5月15日

サンカヨウ  山荷葉

奥飛騨の森で「サンカヨウ」(山荷葉)を撮影しました。

サンカヨウ  山荷葉

花弁が雨に濡れると透明になるため、「スケルトンフラワー」「シンデレラのガラスの靴」「森のガラス細工」などの華麗な別名があります。

サンカヨウ  山荷葉

1本の茎に特徴的な大小2枚の葉をつけ、先端に6〜8つくらいの花が順番に咲きます。

サンカヨウ  山荷葉

数日で咲きそろいますが、最後の花が咲く頃には、最初の花は散り、咲きそろっているのを見ることがなかなかできません。

サンカヨウ  山荷葉

サンカヨウ  山荷葉

花弁が透明になった様子を撮りたいところですが、多少の雨ではそれほど透明にならず、2〜3日連続した降雨が必要のようです。

サンカヨウ  山荷葉

サンカヨウ  山荷葉

また、雨の降り方が強いと花弁が落ちてしまい、霧雨の様な弱い雨が数日継続する必要があるようです。

サンカヨウ  山荷葉

サンカヨウ  山荷葉
↑4月下旬に撮影 芽が出たばかりなのに、もう蕾がついています。

サンカヨウ  山荷葉

各地に分布しており、奥飛騨が終わると、さらに標高が高い 上高地 や 天生高原 等で見ることができます。
  

春の妖精「ニリンソウ」が例年より早く見頃 奥飛騨の森

2023年5月1日

ニリンソウ  奥飛騨

高山市奥飛騨温泉郷の森では、春の妖精ともいわれる「ニリンソウ」が咲き始め・・・というより、すでに見頃を迎えています。

ニリンソウ  奥飛騨

例年の見頃は、ゴールデンウィークを過ぎてからですが、今年は1週間以上早めです。

ニリンソウ  奥飛騨

ひとつの茎に2輪の花をつけることから命名されてますが、茎の根元にある2輪めの蕾がかなり大きくなっています。

ニリンソウ  奥飛騨

2輪めの花が咲きだすと、花の数は2倍になり森の中がとってもにぎやかになります。

ニリンソウ  奥飛騨

陽が当たる前は花弁を閉じていますが、陽が当たりだすと次第に開いてきます。

ニリンソウ  奥飛騨

比呂池は開ききった花よりも、開きかけの花が好きです。

ニリンソウ  奥飛騨

また、日中になると風が強くなり、揺れるのでアップでのピント合わせがしづらくなります。

ニリンソウ  奥飛騨

群生地に到着したら、最初朝の風の吹かないうちはアップの撮影をし、陽が当たり花が開き風が吹き始めたら、次第に広い範囲を写す撮影に移行すると効率良く撮影できます。

ニリンソウ  奥飛騨

今回はメジャーな群生地を避け、マイナーな群生地で撮影しましたが、ゴールデンウィークということもあり、3人ものヒトとすれ違いました。

ニリンソウ  奥飛騨

ヒトならいいのですが、クマさんとのすれ違いは避けたいものです。
  

ミズバショウとリュウキンカ美しい「池ヶ原湿原」塩谷TN供用でアプローチ改善!

2023年4月28日

池ヶ原湿原

池ヶ原湿原へ行ってきました。

池ヶ原湿原

標高950m 春はミズバショウとリュウキンカ美しい、岐阜県飛騨市宮川町にある湿原です。

池ヶ原湿原

高山市からは国道360号を北に進みますが、昨年夏に塩谷トンネルが供用開始となりました。

池ヶ原湿原

塩谷トンネルを出たところが、池ヶ原湿原への上り口で、アプローチが格段に良くなりました。

池ヶ原湿原

池ヶ原湿原へ前回撮影に行ったのは2018年、5年ぶりです。

池ヶ原湿原

駐車場からは車イスも通れる新しい木道が整備されていました。

池ヶ原湿原

イノシシの食害で今シーズンはミズバショウが少しさみしいとのことで、

池ヶ原湿原

今回はリュウキンカをメインに撮影しました。

池ヶ原湿原

湿原の周囲の森は芽吹き始めたばかりです。

池ヶ原湿原

ゴールデンウィーク後半には輝く新緑が楽しめると思われます。
  

茶畑の1本巨樹 水戸野のシダレザクラ ライトアップ&リフレクション

2023年3月30日

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラ(岐阜県加茂郡白川町)が見頃を迎えています。

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラ

今シーズン各地の桜は、例年と比較しかなり早いペースで開花しています。

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラも、昨年と比較し10日程度早いようです。

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラ

昨シーズンは昼間の撮影だったので、今回はライトアップも撮影しました。

水戸野のシダレザクラ

水戸野のシダレザクラ

風が無く、見事なリフレクションです。
しかし、絶好のコンデションなのにカメラマンはさほど多くありません。

水戸野のシダレザクラ

各地の満開時期が早く、重なっているので、カメラマンが分散したのではないでしょうか。
  

早春の「おしくらまんじゅう」 マッチする被写界深度はどれ?

2023年3月23日
フクジュソウ 高山市朝日町
高山市朝日町の福寿草群生地では、カワイイ黄色の花が見頃を迎えています。
フクジュソウ 高山市朝日町
今シーズンは雪が少なく例年より1週間程度早いイメージです。
フクジュソウ 高山市朝日町
陽が当たる斜面の花は開ききっていますが、ここは北向斜面なので、まだ蕾もあります。
フクジュソウ 高山市朝日町
斜面一面に咲いていますが、その中でフォトジェニックな花を見つけることが重要です。
フクジュソウ 高山市朝日町
開花したてで4本が密集(おしくらまんじゅう)している花を見つけました。
フクジュソウ 高山市朝日町
密集4本と隣の3本をタテ位置画面に入るようカメラをセットしました。
フクジュソウ 高山市朝日町

100mmマクロレンズで、絞りを1段づつ変えて撮ってみました。被写界深度が変わるとイメージも変わります。
f4

f5.6

f8

f11
皆さんはどの絞りの被写界深度がお好みでしょうか?

比呂池は、スマートホンの小さめな画面では被写界深度は浅め、A3サイズなど大きなプリントでは被写界深度は深めの方がイイ感じに思えます。
  

幻冬の奥飛騨温泉郷「平湯大滝結氷花火」勝手にポスター

2023年2月24日

高山市奥飛騨温泉郷では多くの冬のイベントが行われていています。
奥飛騨温泉郷観光協会>奥飛騨冬物語 http://www.okuhida-fuyumonogatari.com/

平湯大滝結氷まつり

2月25日まで開催の「平湯大滝結氷まつり」では、毎晩8時に花火が平湯温泉スキー場横で打ち上がります。

おことわり:画像は複数枚を合成し、明暗色合い調整をしています。

平湯大滝結氷まつり

今回は打上地点が見下ろせる平湯トンネル東側の高架道路から撮ってみました。

平湯大滝結氷まつり

午後8時ちょうどに打ち上げ開始ですが、打ち上げ時間はわずか5分間です。

平湯大滝結氷まつり

最初の花火に比べ、最後のスターマインはとっても大きく、余裕をもったフレーミングが必要です。

平湯大滝結氷まつり
画像を拡大すると、ゲレンデで観覧している人たちや、バス停では濃飛バスが待機しているのが写っています。

平湯大滝結氷まつり

フィナーレの黄金スターマインが打ち上がり・・・
あっと言う間の5分間でした。

恒例の「勝手にポスター」
平湯大滝結氷まつり
花火の位置が予想より左側にずれましたが、右側に絶妙なコピースペースができたので、いつもの「勝手にポスター」です。

花火画像に、ピントをボカしたイルミネーション画像を合成し、奥飛騨温泉郷の「幻冬」を表現してみました。

関係の皆さま 来シーズンのポスターにぜひともご採用いただきますようお願いいたします〜m(_ _)m
  

尚子ロードからの乗鞍岳 雲海にのみ込まれた比呂池

2023年2月13日

先週末は天気が良かったので、いつもの「御嶽パノラマライン」県道(険道)441号へ行ってきました。

御嶽パノラマライン

前日、高山市内は「みぞれ」が降り、道はグジュグジュでしたが、標高1400mのパノラマラインは雪だったようです。

御嶽山

日本一の溶岩流で撮影しましたが、しだいに雲が出てきて移動。
濁河峠(標高1765m)付近では、カラマツの幹に前日の降雪がついてイイ感じでした。

濁河峠

そして、尚子ロード(正式:飛騨御嶽尚子ボルダーロード)からは、乗鞍岳(標高3026m)が見事に雲海に浮いているではありませんか!!!

乗鞍岳

おことわり:ブログの幅が600pxなので、パノラマ画像は右回転90度でアップしています。パソコン・スマホを左回転90度してご覧ください。

放射冷却の強い朝は雲海を見ることはありますが、日中にはなかなかお目にかかれない絶景です。

乗鞍岳

しばらく撮影しましたが、雲海は動く様子はなく安定していました。夕刻までこの状況が続くとみた比呂池は、昼寝をして待機することにしました。標高1800mなので、昼寝でも高地トレーニングです。

乗鞍岳

16時を過ぎカメラを構え待っていると、太陽の沈む方向に雲が出て、雲海が次第に(かなりのスピード!)上がってきます。
そして乗鞍岳は雲に隠れてしまいました。(比呂池が雲海にのみ込まれた〜)

乗鞍岳 雲海
↑のみ込まれる直前の撮影

雲海に浮かぶ乗鞍岳に夕日が当たる様子は今まで撮ったことがないので、今後要チェックです。
  

厳寒の朝 輝く霧氷の誘惑で帰宅できない比呂池

2023年1月15日

前回からの続編です。



高山市朝日町

御嶽パノラマラインで撮影した後、朝日町に下りてきました。

高山市朝日町

朝日町では厳しい寒さで、川沿いの木々に霧氷がビッシリついて、太陽が当たり輝いています。

高山市朝日町

高山市朝日町

午前中早めに帰宅したかったのですが、美しく輝く霧氷が次々と現れ、それらを撮影していると、車がなかなか進みません。

高山市朝日町

高山市朝日町 霧氷

枯れ草に輝く霧氷はとっても美しいのですが、撮っているとあっという間に30分たってしまいます。

高山市朝日町

高山市朝日町

朝日町を なんとか通り抜け、やっと久々野町に入りました。

高山市久々野町 乗鞍岳

ところが、美女街道から望む乗鞍岳が美しく、ここでも車を止めて撮影してしまいました。

そんな訳で、厳寒の朝 輝く霧氷の誘惑に屈し、なかなか帰宅させてもらえない比呂池でした。