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行く春を惜しむ「花筏」の撮影 ISO・絞り・シャッタースピードの調整で印象的に

2018年4月17日

高山市街地のソメイヨシノは、行く春を惜しむかの様に落花が盛んです。
そんな時にぜひ撮影したいのが 花筏 です。

花筏


撮影のポイント

1 シャッタースピード
 花筏が流れるスピードにもよりますが、シャッタースピードは数秒となり三脚は必要。
 日中明るい時は、ISO感度を下げ、絞り値を大きくしても、シャッタースピードを長くできる限度があり、NDフィルターが必要。
 また、同じシャッタースピードでも、広角レンズでは画面内での移動距離は短く、望遠になるほど画面内での移動距離は長くなります。


2 水面の反射防止
花筏
左:PLフィルターなし。水面に空が映り明るいので、花筏が目立ちません。
右:PLフィルターで水面の映り込みを抑えました。


3 静と動
流れる花筏だけだと単なる「被写体ブレ」なので、流れない花筏や水辺の植物や石などを入れて画面構成しましょう。



PL  ND
撮影開始時は日差しがなく、PLフィルター・ISO50・f32(最大絞)で、なんとか適したシャッタースピードを確保しましたが・・・
途中で明るくなり、NDフィルター(4段減)を追加しました。
フィルターの濃さを表現するため下にアクリルを入れています。



花筏
ISO100 f16 SS3.2秒 PL ND


花筏
ISO100 f16 SS5秒 PL ND


花筏
ISO100 f14 SS3.2秒 PL ND

花筏は、下流に流れていても、川下から風が吹くとヨットのように上流に移動します。
また、直線的な流れよりも、蛇行や渦を巻くところを画面に入れると、より印象的になります。

最近のカメラ(やスマートホン)は高性能・高感度となり、手持ち&オート機能で簡単に写真は撮れるようになりました。
しかし、三脚を使用し、ISO感度・絞り・シャッタースピードの関係を理解すると、もっと素晴らしい写真を撮ることができます。

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