2015年6月20日
先日お問い合わせをいただきました、ネットショップ用の商品撮影について簡単にまとめてみました。
撮影条件
・被写体:さるぼぼ(高さ10cm・吊り下げひもつき)
・白バック
・吊り下げひもはピンと真っ直ぐに
・影をできるだけ出さない
・背景切抜レタッチはしない(時間短縮のため)
撮影台に置くと吊り下げひもが真っ直ぐにならないので、水糸を使用し吊り下げました。
揺れ防止とバックからの距離を確保し影を消すため、つっかえ棒でセットしました。
ひもについた「タグ」と前かけの「飛騨」が垂直になりピントがくるようにセット。
通常は目にピントを合わせますが、さるぼぼはのっぺらぼうなので文字にピントを合わせます。
正面からライトを当てるとコントラストが強く濃い影が出ます。
ライトを斜め45度から当てても影が出ます。
左側にレフをセットすると影は弱くなりましたが、影をもっとうすくしたいところです。
そんなわけで・・・
1つのライトだけでは影が消せないので、2つのライト&トレペを両側斜め45度にセットしました。
カメラからライトが離れるとTTL測光(自動露出)ができない機種なので、露出計で光の強さを計ります。
計らない方のライトは消し、露出計の白ボールを引っこめ、測る方のライトに向けます。
両方のライトを測定し、出力・距離・トレペの位置等を調整し、光の強さを均等にします。
両方のライトの照明比を測る時は、 露出計の白ボールは引っこめます。
露出計の白ボールを出し、カメラに向けて露出値を計り、カメラに絞り・シャッタースピードをセットします。
続いて、グレーカードを撮影し、ホワイトバランスをニュートラルに。
設定方法はカメラの取説を
ネットショップでのサイズが小さい写真とはいえ、できるだけ正確な色を表現したいものです。
また、撮影時のホワイトバランスがずれていて、後から各写真ごとのレタッチで合わせようとすると時間がかかります。
撮影完了!
さるぼぼの両側にわずかに影があるように感じますが、許容範囲でしょうか。
ホワイトバランスがニュートラルかどうかの確認は、白バックにカーソルを置き、
「情報」RGBの値を見ます。RGBがほぼ同じ数値ならOK
白バックをもう少し白くしたいときは「レベル補正」
ヒストグラムの右端に空きがあるので、白矢印を少し左へスライドします。
糸のほつれは撮影前にしっかりチェックしておきましょう。
あつかう商品が小さいので、撮影も簡単なイメージがありますが、一般の商品撮影となんら変わりません。
ブログの説明だけでは詳細な撮影・レタッチの手順やその他のチェックポイントを充分にご説明できませんので、質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。
また、今撮っている方法よりもっといい方法はないかな〜などのご相談も承ります。
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2015年6月20日 ネットショップの商品撮影 白バック 切抜なしで時間短縮2
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