標準ズーム対決 キヤノンL vs シグマArt 24-105mm F4

フォトグラファー 池戸比呂志

2018年12月01日 20:36

2018年12月1日



比呂池はレンズをそれほど多く所有しておらず、今までレンズの比較記事を書くことはありませんでしたが、このたび訳あってメーカー違いの同じ焦点距離&F値のレンズを所有することになったので書いてみました。


高倍率に属す標準ズームレンズで、望遠側が105mmと少し長く、開放絞りがF4とそこそこ明るく、お値段は安くはないが手が届く範囲、キヤノンは赤ライン「Lシリーズ」、シグマは「Artライン」、どちらも高画素化に対応した現代風のレンズです。



広角24mmから望遠105mmあるので、交換レンズを何本か持ち出しても、結局この1本だけしか使わなかったということがよくある、ある意味オールマイティーレンズです。



体型では、シグマの方がずんぐりむっくりで少し重いというところでしょうか。

また、ズームリングとフォーカスリングにまかれたゴムの感触が違い、キヤノンは丸みをおびたソフトな感触、シグマは角が立っており素材がゴムでなければ指が切れるほどです。



↑↓ ズームリングを最広角と最望遠にした比較ですが、望遠にすると鏡筒が伸びる高倍率ズームの特徴が出ています。


どちらも「口が開いた後 歯茎と歯がさらに飛び出すエイリアンの口」のようで、はっきり言って比呂池は好きではありません。しかし、ふつうにファインダーをのぞいていればレンズ先端は見えないので気になりませんが・・・


そして、最大の違いは、ズームリングとフォーカスリングの位置です。



キヤノンは、 手前がズームリング、  先端がフォーカスリング
シグマは、 手前がフォーカスリング(幅が狭い)、先端がズームリング  です。



手持ち&オートフォーカスで撮っている時は違いを感じませんが、三脚に取り付けライブビューで撮る時に比呂池は違いを感じます。


近年のデジタルカメラは、測距点が多数ありライブビュー時もオートフォーカスが作動し、合焦後フォーカスリングを回すだけでマニュアルフォーカスができます。

以前のデジタルカメラは、測距点は少なく(初期は中央1点)モニター倍率を10倍(最大)にし、フォーカススイッチをMFに切り換え、マニュアルフォーカスでピントを追い込んでいました。

比呂池は今でもライブビュー時はこの方法です。(右手の親指でライブビューボタンを押した瞬間、無意識のうちに左手の親指がフォーカス切換スイッチをMFにしている・・・)



↑ キヤノンは、液晶モニターを見ながらでも、レンズをつかむだけで、親指と人さし指はフォーカスリングにいきます。また、鏡筒よりもフォーカスリングがわずかに太いので、フォーカスリングに触れているという感触があります。




↑ シグマは、鏡筒と比べフォーカスリングはわずかに太くなっていますが、リングゴム部分の幅は7mmと狭く、また、(親指手前の)フォーカス切換スイッチの台座が厚く(3mm厚程度)、フォーカスリングは、ズームリングとフォーカス切換スイッチ台座の谷間にあたります。

フォーカス切換スイッチ台座をたよりにフォーカスリングに触れても、親指の感触が得られにくく、液晶モニターから眼を離し、親指がフォーカスリングをつかんでいるかを確認してしまいます。



比呂池の場合、細い部分より太い部分の方が、指の感触がより感じられるようです。

ライブビュー時もオートフォーカスを使えばいいじゃ〜んということで解決しそうですが・・・



いろいろと記載しましたが、シグマのズームレンズすべてが、先端がズームリング、手前がフォーカスリングという訳ではなく、逆のレンズもあります。またキヤノンも同様です。レンズ構成等によりリングの位置関係やサイズが変わると思われます。

メーカー違いの同じ焦点距離&F値のレンズを所有してしまうと、ふだんは気づかない些細なことを比較してしまうので、よいこの皆さんはご注意ください。

しかし、比呂池の経済事情からどちらかのレンズを手放さなければならず、と・て・も・迷っています。

操作性はキヤノン ←→ 画質はシグマ

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