火ぶり漁 清流馬瀬川の伝統漁法 川面に揺らめく幻想的な松明
2018年 9月21日
9月19日、今シーズン最後の「火ぶり漁」を撮影してきました。
「火ぶり漁」は、川岸のかがり火と 川の中で竹ざおにつるした松明を揺らし、驚いて逃げた鮎が しかけた網にかかる下呂市 清流馬瀬川の伝統漁法です。
昔は地域で行われていましたが、幻想的な雰囲気を地域おこしにつなげようと2012年に復活し、毎年8月下旬から9月中旬にかけて数回行われています。
鮎を追う「ホーホー」という声が川面に響き、かがり火に照らされ川面が美しく輝き、松明が揺らめく様子がとても幻想的です。
撮影のポイントは、シャッタースピードを長くし、揺らめく松明の軌跡を写すといい感じです。
ISO100〜200 f8〜11 シャッタースピード 4秒〜8秒
撮影結果がすぐ確認できるデジタルカメラならではの被写体でしょうか。
RAWで撮影し、撮影後 画像処理ソフトでハイライトの松明が白飛びせず質感が残るように調整します。
比呂池が火ぶり漁を初めて撮影したのは2015年で、当時はシーズン開始日に新聞記者さんが訪れるくらいで、ひとり寂しく撮影することが多かったのですが、今回はスタートまで1時間以上あるのに、川沿いに三脚が30台以上ずら〜りと並びました。
また、市役所の人が各カメラマンに馬瀬川大花火のクリアファイルを配布し、地域イベントのPRをされていました。来シーズンはさらにカメラマンが増えることが予想されます。
火ぶり漁が始まった8月下旬は陽が沈んでもまだ蒸し暑さが残る気候でしたが、最終日の9月19日は長袖シャツに上着をはおっての撮影でした。
飛騨の秋は深まりつつあります。