雪蛍が舞う幻想的な雪の世界遺産白川郷 ストロボマルチ発光
2015年12月18日
雪が降ると撮りたくなるのは
「雪蛍」です。
昆虫のホタルではなく、雪が降っている時ピントを遠景に合わせストロボを発光させると、カメラのすぐ前を降る雪が白く円形に写り幻想的な雰囲気をだせます。それを「雪蛍」と言います。
シーズン初めなので練習のため、昨日夕刻、白川郷に行ってきました。
合掌造りが3軒並ぶ、皆さんおなじみの上町地区です。
積もった雪の量は少ないですが、やっと冬らしい白川郷になってきました。
荻町城跡展望台
辺りが暗くなりいい具合に雪が降ってきました。
ところがこの後、雪が強く視界がまったくきかなくなってしまいました。雪蛍は撮れるのですが美しい景色が写らないと意味がありません。
そして、先ほどの上町へ
到着した時は3軒とも明かりが灯っていましたが、撮り始めると両側2軒の合掌の明かりが消えました。
かなりショック!
しかし、今回は練習なので撮り続けました。
マルチ発光モードで撮影
ストロボを連続7回発光させたので、雪(白い丸)が7つ並んでいます。
ストロボ設定:マルチ発光モード
発光量:1/16(フル発光の1/16)
発光回数:7回
発光周波数:40Hz(1秒に発光する回数)
カメラ設定:
ISO400・f4.0・SS15秒
窓明りが写り、雪蛍が目立つよう少し暗めの露出で。
ストロボとの関係
雪蛍を、明るくするには発光量を上げる。暗くするには発光量を下げる。
発光回数は、雪蛍が並ぶ数です。
周波数は、雪が落ちる速さにもよりますが30〜60Hz程度で、小さいと雪蛍が離れ、大きいとくっつきます。
カメラとの関係
レンズ焦点距離が長いほど雪蛍は大きく写り、短いほど小さく写ります。
絞値が小さいほど雪蛍は大きく写り、絞値が大きいほど小さく写ります。
手前ほど雪蛍は大きく明るく写り、離れるほど小さく暗く写ります。
ストロボの取説には(Canon 580EXⅡの場合)
「発光部の発熱と劣化を防ぐため、マルチ発光での繰り返し撮影は10回までにしてください。10回撮影したら、15分以上休止してください。」と記載されています。
ストロボを2台用意すると効率的かもしれません。
設定可能な数値や発光上限数は機種により変わりますので取説をご覧ください。
雪の降る寒い中で撮る人もたいへんですが、ストロボはもっとたいへんです。
比呂池写真事務所では、白川郷を始め飛騨各地の写真素材を販売しています。
お求めはこちらへどうぞ
http://hiroike.hida-ch.com/c54772.html