「和良蛍」明るすぎる月の光を避けるように飛翔する

フォトグラファー 池戸比呂志

2024年06月22日 09:28

2024年6月21日

今シーズン2回目の「和良蛍」の撮影に行ってきました。



駐車場に入ると「飛騨」ナンバーなので、係の人から「下呂からですか〜」と聞かれたので、「高山からです〜」と返事をすると「遠いところありがとうございます〜」


↑比較明合成3枚

蛍シーズンは本番を迎えており、鬼谷川沿いの撮影スポットに到着した時には10人くらいのカメラマンが三脚をセットしていました。


↑比較明合成3枚

比呂池もその列の端っこに三脚をセットしました、2つ隣の人は動画を撮るらしくものすごい機材の量です。

19時半過ぎ、山の影から月(月齢13)が出てきました。雲がまったく無いので月の光が太陽の光の様に煌々と注ぎます。


↑比較明合成4枚

月齢が大きな月は明るく、ホタルの背景の景色がカメラに写るので、今回は写真の出来に期待が持てます。

20時前にホタルが飛び始めましたが、何かちょっと様子が変です・・・
山の影で月の光が当たらないところは盛んに飛びますが、光が当たるところではほとんど飛びません。


↑比較明合成3枚

月の光は比呂池自身の影が道路にくっきり映るほど強いので、ホタルにしてみれば太陽の光が照っているのと同じなのかもしれません。(というより、月は太陽の光を反射しているので、元は太陽の光)


↑比較明合成4枚

1時間ほど撮影し、500mほど下流の横野橋に移動しました。

他にカメラマンはいなく貸切状態ですが、ここもしっかり月の光が当たり、ホタルは林の中からほとんど出てきません。



さっきまで撮影していた山影に合わせた露出(ISO3200・F4・30秒)のまま撮ったので、まるで昼間に写したかのようです。


↑比較明合成28枚

ISO640・F4・15秒に調整しました。
川沿いを1台の車が通りましたが、赤いテールライトが川面に映りいい感じになりました。

ホタル撮影は、梅雨時で雲があると月は見えないことが多いので、従来は気にしていませんでしたが、月の光で飛び方がこれほど変わるとは思っていませんでした。


↑比較明合成15枚

車のヘッドライトや懐中電灯を当てないでとよく言われますが、それが理解できました。

次回の撮影は、来週あたり月齢が小さくなった頃に行こうと思います。

【関連記事】2024/6/15 「和良蛍」 雷雨を呼ぶフォトグラファー 今シーズン初のホタル撮影
https://note.com/hiroike7707/n/n2d15b2dfbce4

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